研修・セミナー

アンコンシャス・バイアスを放置すると、個人のやる気をそいだり組織のパフォーマンスを低下させるなど、様々な悪影響があります。多様性を組織の力に変えるためにも、アンコンシャス・バイアストレーニングは不可欠です。

アンコンシャス・バイアス研修には、よりよい関係性の構築や風通しのよい組織風土を生みだすだけでなく、組織の意思決定の質をあげるなど様々な効果があります。又、企業発信が炎上するレピュテーションリスク(ブランド価値が低下することで生じる様々な悪影響)への対処法の一つとも期待されています。

企業の変革のカギを握る重要なテーマとして、すでに多くの企業でアンコンシャス・バイアス研修やトレーニングが行われています。Googleやフェイスブック、マイクロソフトなどの大手外資系企業をはじめ、金融・証券、IT、精密機器メーカーなど、あらゆる業種の日本企業が相次いでアンコンシャス・バイアス研修を実施しています。組織規模に関わらず、スタートアップ、中小企業、NPO、大学や医療現場でも注目をあびています。

研修対象も多様化しており、経営幹部や役員などのトップマネジメント層、中間管理職やリーダー候補生をはじめ、BtoC(医療、アパレル、接客等)では現場のスタッフを含めた導入が広がっています。

アンコンシャス・バイアスについて詳しく知る

管理職研修でアンコンシャス・バイアスを取り入れるべき5つの理由

とくに、アンコンシャス・バイアストレーニングは、経営層やマネージャー層へのリーダーシップ開発に有効とされています。その理由は5つあります。


管理職研修でアンコンシャス・バイアスを学ぶ効果

1)影響を知る=部下や組織に与えるアンコンシャス・バイアスの悪影響を理解できる
アンコンシャス・バイアスを学ぶことで、内省が深まり、自分の言動が部下や組織にどのような影響を与えていたのか、自覚できるようになります。自分の言動を俯瞰してみることができるようになると、ハラスメント的な指導を行っていた管理職がそのやり方に効果がないことに気づくなど、自己変容を起こすきっかけともなります。

2)自己認知力を高める₌管理職のもつ「力」に配慮できるようになる
リーダーは、自身が持つ「力(立場や役割、経験、ストレス耐性による長所等)」を無意識に行使しがちです。力を持つリーダーにとっては「たいしたことではない」「気にしすぎだ」と思えるような些細な事柄であっても、力の弱い社員にとっては「傷つけられた」と感じることがあります。アンコンシャス・バイアスの影響を知ることで、自己認知力が高まり、自らの持つ力に自覚的になり、自身と部下の感じ方・受け取り方の違いを意識できるようになります。そして、相手の気持ちに立った行動を選択する、力の差に配慮した言葉を選ぶ、といったアクションにつながります。

3)心理的柔軟性=自分の意見にとらわれず柔軟な視点を手に入れることができる
心理的柔軟性とは、状況の変化に柔軟に対応する特性をいいます。アンコンシャス・バイアスの影響を意識し適切に対処できるようになると、囚われやこだわりを手放すことができるようになります。すぐに反応することをやめ、自分の考えや感情を検証するような余裕が生まれ、多様な選択肢からより適切な解を生み出すことが可能となります。

4)コミュニケーションの質が向上する
アンコンシャス・バイアストレーニングでは、コミュニケーションの質と量を高めることを重視します。アンコンシャス・バイアスにより関係性が悪化する根底には、圧倒的なコミュニケーション不足、対話不足があるからです。相手を知る、理解する、尊重するという、一歩踏み込んだ対話なくして、お互いの関係を改善することはできません。自分の強みと弱みを理解し、アンコンシャス・バイアスを起こさないために必要なスキルを強化することで、お互いの関係性が改善され、活力ある職場となっていきます。

5)多様性へのマネジメント力を強化できる
多様な人が働く職場では、属性のみならず経験や価値観、ライフスタイルなど、違いを生み出す様々な要因があり、アンコンシャス・バイアス研修によって、その違いをポジティブにとらえなおし、活かしていくマネジメント力の強化が不可欠です。その恩恵は、組織全体に広がります。管理職のコミュニケーションスキルや職場の関係性の向上は、組織におけるマネジメントの質を向上させ、社員の成長を促進し、生産性向上や業績アップにも寄与します。


知る・気づく・対処する!アンコンシャス・バイアス研修3つのステップ


アンコンシャス・バイアス研修には知識習得が大切

  • アンコンシャス・バイアスとは何か、どのような影響があるかを知る
  • アンコンシャス・バイアスは誰もがもっており、様々なパターンがあることを理解する
  • ものごとのとらえ方・解釈・そこから引き起こされる感情、思考は、人によってさまざまである。気にしない人もいれば敏感に反応する人もいることを知る

アンコンシャス・バイアス研修には気づくステップが重要

  • 自己認知力を高め、自分の「無意識」に意識を向け、自覚的になる

アンコンシャス・バイアス研修にはスキル取得・実践が大切

  • アンコンシャス・バイアスを感じたら、すぐに修正する
  • 基本のコミュニケーション力を強化する
  • 「アンコン」をチームの共通言語にし、オープンに話せる雰囲気を作る

アンコンシャス・バイアス研修は適切なステップを踏むことで、より継続した効果が実感できます。

最初のステップは「知る」
そもそも、アンコンシャス・バイアスとは何か、どういう影響であるかを知らなければ、アンコンシャス・バイアスに気づくことも対処することもできません。アンコンシャス・バイアスはすべての人に存在し、様々なパターンがあることを体系的に学びます。

次のステップは「気づく」
最初のステップで学んだ内容と自分の行動を比べ、第三者の視点から己を顧みることが重要です。誰かに指導・指摘されるのではなく、自ら気づくことで、アンコンシャス・バイアスと向き合い、適切に取り扱おうという意欲が生まれます。

最後のステップは「対処する」
アンコンシャス・バイアスに気づいたらすぐに修正できる対応力や、関係を改善するコミュニケーション方法を学ぶことで、自らアンコンシャス・バイアスに対処できる力を養います。
また、組織としてアンコンシャス・バイアスを介在させない仕組みや制度の整備にも対処します。


マインドセットで習慣化!現場で活きるアンコンシャス・バイアス研修


アンコンシャス・バイアス研修のアプローチ

効果的なアンコンシャス・バイアス研修を行うためには、「気づき」を行動につなげるアプローチが重要となります。
アンコンシャス・バイアスについて知ったとしても、対処法を学ばなければ現場で活かせません。しかし、知識や対処法を学んだとしても、気づきがなければ、一時的な変化に終わってしまいます。

「知る」「気づく」「対処する」の3ステップを効果的に実施することで、組織や個人に継続的な効果をもたらします。組織に好循環をもたらすアンコンシャス・バイアス研修には、確かな知識と気づきの提供、対処する力の育成が欠かせません。


クオリアが提供するアンコンシャス・バイアス研修 6つの実績

1.ダイバーシティ&インクルージョンの専門家として20年の知見
2.階層・対象にあわせた豊富な研修プログラム
3.IT、金融、製造など多様な業界での導入
4.プロファシリテーター監修!気づきにアプローチするプログラム設計
5.コミュニケーションスキル、メンタリングなど、多様なトレーニングツールの実績
6.イントラ配信、e-ラーニング、講師の内製化など大規模展開にも対応

貴社のニーズにあわせたクオリアの多様な研修形態


クオリアのアンコンシャス・バイアス研修形態

ターゲットや受講人数にあわせて、貴社にあわせた多様な研修形式をご用意しています。
DVDトレーニングと、ファシリテーター養成講座につきましては、下記ページをご覧ください。


DVDトレーニングを詳しく知る

養成講座を詳しく知る

アンコンシャス・バイアス研修のプログラム例

アンコンシャス・バイアスの基本ステップに基づいた研修プログラムの一例を紹介いたします。
ターゲットである管理職のニーズに合わせた3時間30分の研修となります。


知る
【狙い】
経営戦略上の重要性を理解する
【プログラム】
・D&Iの最新潮流を知る
(ダイバーシティからインクルージョンへ)
【狙い】
アンコンシャス・バイアスを理解する
【プログラム】
・気づきのワークを実施する
・アンコンシャス・バイアスとは何か
・アンコンシャス・バイアスがおきるメカニズムとは
・アンコンシャス・バイアスのパターンと特徴
・ランクの力とマイクロメッセージ
気づく
【狙い】
アンコンシャス・バイアスを言語化・可視化する
【プログラム】
・アンコンシャス・バイアストレーニングDVDを視聴する
・職場のアンコンシャス・バイアスを洗い出す
・アンコンシャス・バイアスが個人・組織に与える影響に気づく
対処する
【狙い】
アンコンシャス・バイアスをコントロールする
【プログラム】
・自分のビリーフ(信念・思い込み)をチェックする
・自分のコミュニケーション傾向をチェックする
・柔軟な思考スタイルを手に入れる5つのヒントを知る
・8つのコミュニケーション力を強化する
・アンコンシャス・バイアス5つの対処法を身につける

研修担当者様からいただいた現場の声

  • ワークショップ形式で、役員の気づきが深まり、自主的な部門の展開につながりました(IR広報担当/化学)
  • 個人のもつアンコンシャス・バイアスに気づくことで、対話も広がり、相互理解が早期に進みました(ダイバーシティ推進担当/機械)
  • 『コミュニケーションがよいから、うちの会社は大丈夫』と思っていた管理職が、改めて自社独自のバイアスがあることに気づき、組織のマネジメントの質が向上しました(人事担当/流通)
  • 自社の課題・状況にあわせたe-ラーニング教材が好評でした。今まで役職者の経験と勘頼みだった評価基準の留意点が共有できました(研修担当/製薬)
  • アンコンシャス・バイアスの新たな視点を盛り込んだ研修で、管理職が新たな気づきとマネジメントのヒントを得られました(人事担当/エンターテインメント)

導入事例(一部掲載)


化学 社内フォーラムで導入。
一般社員を対象に90分の講演(オンライン配信あり)後に、
社長・経営層・本部長クラスに2時間のワークショップを実施。
パネルディスカッションで体験共有
機械 ダイバーシティ推進プロジェクトキックオフ研修(7時間)
各部署より選抜された推進メンバーのチームビルディングに活用
流通 全管理職研修として実施(3.5時間)
アクションプランを作成し、各部門での実践をフォロー
製薬 管理職向けeラーニング制作(20分程度)
評価者研修として、昇格降格・育成・異動・配置転換にアンコンシャス・バイアスに特化したオンライン教材を作成
エンタメ 管理者向けに、セクハラ・パワハラ・マタハラなどのハラスメント防止研修にアンコンシャス・バイアスの視点を組み込んで提供

丁寧な事前ヒアリングのもと、貴社に最適なプランをご提案いたします。お気軽にご相談ください。


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