エクイティ研修
DEI経営が叫ばれる4つの背景
DEI経営とは「多様性がもつ違いと共通点を理解し、公平な取り組みによって、一人ひとりを活かす」組織づくりを目指す経営戦略のことです。DEI経営のDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは、Diversity(多様性)/Equity(公平性)/Inclusion(包括性)の頭文字をとった言葉です。
近年、ダイバーシティ、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の「次の一手」として、経営課題やポリシーを理念として掲げる企業が増えていますが、企業がDEI経営を進める背景は大きく4つです。
- 2015年SDGsのスタート
- ESG投資の拡大
- ビジネスと人権の重要度が高まってきた
- 人的資本経営への転換
DEI経営の目的は「多様な人たちとの協働(インクルージョン)」ですが、そのインクルージョンを実現するためには、エクイティ(Equity)、組織内での公平性への取組みが不可欠です。
エクイティとは何か?なぜDEIは必要か
エクイティ(Equity)と「公平性」もしくは「均衡」と訳されます。エクイティとは「一人ひとりの状況にあわせて、その人が必要な機会やサポートを用意し、その人の属性によってチャンスが不平等にならないようにすること」です。
例えば、障がい/育児/介護/闘病中などによって、働く場所や時間に何らかの制約がある人に対して「この仕事は難しい」とするのではなく、「その人が最大限、力を発揮できる環境/関わりは何か」という視点で働きかけることが、エクイティ(公平性)がある取組みです。
公平性と平等性の違いとは?
公平(Equity)に似た言葉として、平等(Equality)がありますが、両者は別の概念です。「個別の状況や環境を考慮しながらリソースを与える」公平に対して、平等とは「誰に対しても同じツール・機会を与えること」です。公平と平等の違いは下記の図(出典:Robert Wood Johnson Foundation)でよくわかります。
![](/files/styles/wide/public/image2.png?itok=-KmrF8gY)
平等(Equality)とは「全員に同じ自転車を与えること」です。自転車を使える人にとって、自転車はより早く移動できる便利な道具です。しかし、背の低い子どもや車いす利用者は、同じ自転車を利用することができません。また、自転車に乗れたとしても、凹凸のある道や上り坂だと平坦な道に比べて漕ぎにくく、自転車の効用を実感しにくいことがあります。
一方で、公平性(Equity)の視点にたった取組みとは、その人の置かれた環境やニーズにあわせたツールや機会を用意することです。つまり、凸凹のある道を走れる子ども用のマウンテンバイクや坂道をのぼれる電動車椅子など、一人ひとりの状況に合わせた機会やサポートがあることで、属性に関わらず、目的地を目指すことができるのです。
公平(エクイティ)な職場が組織の力を最大化する
![](/files/styles/wide/public/image1.png?itok=AgkpuK02)
日本におけるDEI推進、長らくダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂)施策に注力してきました。一方で、エクイティ(公平性)視点に立脚した教育や制度が十分でなかったために、思うようにDEI推進が進まない例も多数ありました。中には「組織内の多様性(ダイバーシティ)さえ増やせば、次第にインクルージョンは達成されるだろう」と、組織内におけるマイノリティ/マジョリティの力の不均衡には着手をしない企業や、成果が出ていないにも関わらず「自社の女性施策はもう十分」と判断する経営層が少なくありませんでした。しかし、そのような「名ばかりダイバーシティ」では、多様性を組織の力につなげることはできません。
DEI施策を、真の組織の成長や成果、価値創造やイノベーションにつなげるべく、ダイバーシティ推進企業のフロントランナーを中心に、エクイティ(公平性)の取組みに着手しています。エクイティに対する取組みはDEI推進を促進し、企業価値を高めます。
クオリアのエクイティ研修の5つの特徴
- ダイバーシティ&インクルージョン推進のフロントランナーとして25年の実績
- 内閣府アンコンシャス・バイアス調査を監修した知見
- 専門的なプログラムで、マイクロアグレッション/インポスター症候群にアプローチするeラーニングも用意
- 様々な研修形態(研修/ワークショップ/eラーニング/オンライン/対面/ハイブリッド)で多数の登壇実績有
- 使用用語等、貴社のニーズにも細やかに対応
*eラーニング「エクイティ入門」も近日販売予定です。ご関心ある方はお気軽にお問い合わせください。
研修概要
コース名 | エクイティ研修 |
目的 | DEI経営を実現するために、エクイティ(公平性)についての知見をインプットする。 |
研修の内容(一部参考) | DEI経営の最新潮流 エクイティ(公平性)とは何か エクイティが組織に与える影響 エクイティを阻害するアンコンシャス・バイアスとは エクイティを浸透させるための組織的アプローチとは |
対象者 | 一般、管理職 |
講人数目安 | 【対面研修】24~30人 【オンライン研修】24~50人 【ハイブリット研修】24~50人 *必要に応じて、研修効果を最大化するため、複数回実施や、サブファシリテーターおよびテクニカルファシリテーターの臨席をご提案する場合がございます。 |
研修期間やスケジュール | 1時間半(90分)、半日、1日、複数日程など、お客様の希望スケジュールによって、研修の内容をカスタマイズし、柔軟に対応いたします。 |
場所 | 全国対応可 オンライン/ハイブリット研修の場合は、お客様の希望ツールに準拠いたします(Zoom、Teams等) *但し、オンラインサポートを弊社で実施する場合はZoomのみ承ります。 |
受講者への要件 | 事前・事後課題の有無はお客様の希望により設定いたします。 |
対応できる研修形式 | 対面/オンライン/ハイブリット |
研修詳細
録画 | 可(別途料金を申し受ける場合があります) |
受講料や関連費用 | 人数や期間、登壇講師によって異なります。お見積りをお出しいたしますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。 |
企業文化や個別課題への対応 | 貴社特有のニーズに沿った、プログラムを提案いたします。 |
サポートやフォローアッププログラムの有無 | オンラインでの円滑な運営をサポートするテクニカルファシリテーターや、大人数/高難度の研修をサポートするためのサブ講師の手配など、目的や予算、スケジュールに合わせて、その他サポートやフォローアッププログラムの提供(別途見積もり)をいたします。 |
教材の有無 | 投影資料をすべて配布提供可 研修内容に沿ったワークブックも別途料金で制作いたします |
導入事例(一部掲載)
対象 | 全社員 | ダイバーシティ推進担当者 |
概要 | 多様な社員一人ひとりが活躍する風土を醸成するための動画研修を実施。グループ1000人以上が受講。 | エクイティ研修内製化に向けて、担当者向け教材を作成。 |
お客様の声
- エクイティの周知は今まで難しい印象がありましたが、かみ砕いた説明でよく分かりました!
- 組織内でマジョリティである管理職/経営層にアプローチできました。
- 社内ニーズ(受講生に抵抗感が強い言葉を避ける、社内事例等)に細やかに対応していただき、助かりました。
Adviser / Associates エクイティ研修の講師・コンサルタントのご紹介
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