働き方改革とダイバーシティに関する用語集

心理的安全性(psychological safety)とは、チームや組織において、本来の自分を安心してさらけ出せること、一人ひとりが自らの考えや感情を気兼ねなく表明できる状態をさします。
「安全が確保された状態で人間の健全な発達が促される」という心理的安全性の概念は、1950年代にジョン・ボウルビィの愛着理論などによって知られるようになりました。
2016年に米国のグーグル社が「心理的安全性の高いチームは生産性が高い」という研究結果(プロジェクト・アリストテレス)を発表し、高い注目を集めるようになりました。

心理的安全性を高めるポイントは

  1. メンバー間の信頼と尊重
  2. 言いたいことが言える価値観の共有
  3. 組織内外にある学びのコミュニティ(実践共同体)の活用

があげられます。メンバー間の信頼と尊重は、心理的安全性を形成する上で根幹となる部分です。言いたいことが言える価値観の共有は、風通しのよい組織風土をつくります。また、実践共同体と呼ばれる組織内外の学びのコミュニティは、メンバーの自主性を引き出し、コミットメントを促進します。

心理的安全性のメリットには、情報伝達が活発になること、学習効果・創造性の増進、メンバーのコミットメント促進があげられます。心理的安全性は、特に立場の弱いメンバーの心理的負荷を下げ、個人の生産性を向上させます。また、組織においては、メンバーの経験から学び、チームの持てる情報を統合した判断が可能になります。
一方、心理的安全性の向上のみを目的としてしまう場合、職場の馴れ合いやぬるま湯状態、責任のない言いっぱなしを生んでしまう恐れがあるため、留意が必要です。

参考HP
What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team, The New York Times Magazine
ハーバード・ビジネス・レビュー「いまいる人材で創造的なチームをつくる4つの方法」
リクルートマネジメントソリューションズ「RMS Message vol.48」