働き方改革とダイバーシティに関する用語集

学習する組織とは、知識を創造・習得・移転するスキルを有した組織内のあらゆる人が、新しい知識や洞察を反映しながら、既存の行動様式や思考の枠組みを、自発的に考えながら変革できる組織をさします。このような組織論、組織開発のアプローチをさす場合もあります。学習する組織は、1978年にクリス・アージリスとドナルド・シェーン『組織学習』によって提唱された理論で、1990年にピーター・センゲの『最強組織の法則』によって、広く知られるようになりました。1996年にシンガポール警察が犯罪率低下への取組の一環として導入するなど、現在では世界各国の企業・自治体などの組織で実践されています。

学習する組織では、認知行動科学、心理学、成人教育学、組織論、リーダーシップ論などの専門的知見をベースにしながら、実践から学ぶアクションラーニングを重視します。
ピーター・センゲらは学習する組織をつくるために必要な3つの柱と5つのディシプリンをあげています。

  1. 自らを動かす力(自己マスタリー、共有ビジョン)
  2. 複雑性を理解する力(システム思考)
  3. 共創的な対話する力(メンタルモデル、チーム学習)

上記の3つの要素を備えた組織は、外部環境の急激な変化に柔軟に適応し、レジリエンス(しなやかな強さ)をもって向き合い、持続的な成長を手に入れています。
学習する組織は、組織の学習スピードを早め、自ら学び、創造し、デザインし、変革し続ける永続的な自律型組織を形成します。

参考文献、HP
有限会社チェンジ・エージェント「学習する組織/組織開発」
ダイヤモンド・オンライン「世界のビジネスプロフェッショナル 思想家編 クリス・アージリス」
ダイヤモンド・オンライン「世界のビジネスプロフェッショナル 思想家編 ピーター・センゲ」
白石弘幸「組織学習と学習する組織」