働き方改革とダイバーシティに関する用語集

アサーション(assertion)とは、自分と相手を尊重したコミュニケーション技法・自己表現です。アサーティブ(Assertive)、アサーティブネス(Assertiveness)とも言います。アサーションでは相手が自己主張する権利を認めた上で、自分自身の意志や権利を主張するコミュニケーションを目標とします。
また、アサーションを意識したコミュニケーションを学ぶアサーション・トレーニングでは、自分の感情や要求を伝え方や自分と相手を尊重した対話の方法を学びます。アサーションに基づいたコミュニケーションを実践することで、自分の要求が伝わりやすくなり、対人関係が改善することもあります。そのため、アサーションを交渉の方法論として捉え、ソーシャルスキルの一部として扱う場合もあります。
アサーションには、社会に効果的に適応するための社会スキルとしての側面と、人間には等しく自己主張する権利があるという思想としての側面があります。前者の起源は1949年に米国のアンドリュー・ソルターが発表した行動療法(心理療法)のひとつである「条件反射療法」にあります。それが発展して、1960年代に自己主張に関するアサーション・トレーニングが開発され、ソーシャルスキルトレーニング(SST)との相関性が高まりました。
一方、後者の側面は1960年代以降の米国における人権擁護の思想と運動を土台として発展しました。
現在では、アサーションは欧米を中心に、マネジメントの現場で使われています。日本においても、教育・福祉・医療など人に関わる業界を中心に様々な分野で広く取り入れられています。

参考文献、HP
非営利活動法人アサーティブジャパン
三田村仰「行動療法におけるアサーション・トレーニング研究の歴史と課題」