働き方改革とダイバーシティに関する用語集

アクションラーニングは、現実に起きている問題に対して、解決策を立案・実践するプロセスを通して、個人と組織の学習効果を促進するチーム学習法のひとつです。これらのチーム学習のプロセスをさす場合もあります。近年では学習する組織を構築する手法としても注目されています。

アクションラーニングの基礎は、1950年代にイギリスの物理学者レグ・レバンスによって開発されました。レバンスは石炭委員会の教育部長時代に、現場の問題が何であるか深く理解するために労働者とともに働きました。その経験を基に、最も効果的な学びは現実の問題を他者と共有する時であることに気づき、それがアクションラーニングの着想につながりました。
その後、ヨーロッパやアメリカにおいてミドルマネジャーの能力開発やリーダーシップ開発の手法として広がりました。現在では、日本においても多くの企業や自治体で活用されています。
アクションラーニングは問題解決とチームの学習を重視しています。多様なメンバーで構成されたグループで、緊急かつ重要な現実の問題解決にむけての話し合い、解決策の立案、解決策の実践、実践の振り返りを複数回にわたって行います。グループでの話し合いは質問を中心として行われ、個人やグループのリフレクション(内省・振り返り)を重視します。話し合いの最後に、問題提示者は必ず次回までの行動計画を明確にし、実践します。アクションラーニングコーチ(学習コーチ)は、メンバー間のリフレクション(内省)や問いに留意を払い問題解決よりも学習に重きを置いた関わりを行います。

アクションラーニングのメリットは、現実に起きている問題の解決、メンバーの能力開発、組織開発が同時にできることです。一方、問題解決まで時間がかかること、参加者のコミットメント(主体的な参加意欲)がないと成果につながりにくい点に留意する必要があります。

参考HP
NPO法人日本アクションラーニング協会
ダイヤモンド・オンライン「世界のビジネスプロフェッショナル 思想家編 レグ・レバンス」