ダイバーシティな日々


ダイバーシティという言葉と出会って22年目の初春。
思えば長いつきあいだ。結構飽きっぽい私が、なぜか興味を持ち続けてきたのは、まさに「多様性」のもつ奥深さと広がりに魅せられたからかもしれない。

「多様な人がいて、多様な価値観があって、多様な夢や願いがある」
それはもはや当たり前のことなのに、マジョリティにいると自分がいかに特権的恩恵を受けてきたかには気づきにくい。既得権益を手放すのは恐ろしい。多様な人がいる組織は結構面倒だ。違和感や対立に向き合うのは面倒くさい。だから、違いはあたかも存在しないかのごとく、同質性、均質性、合理性が成長の源泉とばかりに多様性は辺境に追いやられ、形式的な制度や建前の平等でお茶を濁してきた。そんな過去の延長に現在がある限り、多様性を認めたり、受け入れたり、ましてや価値を見いだし活かすという発想を持つことは難しい。「ダイバーシティ推進に取り組んでいます」という企業がどんな現実を作り出しているのか、その姿を見れば本気かどうかはすぐわかる。

本気の企業は、女性活躍推進だけに終わらない。でも、女性活躍推進をおろそかにしない。
本気の企業は、結果にフォーカスする。でも、プロセスも大事にしている。
本気の企業は、少数者の問題だと考えていない。それは自分達の問題でもあることを知っている。
本気の企業は、多様性から生まれる対立や衝突を歓迎する。それこそがイノベーションの源泉だと知っているから。
本気の企業は、一度取り組んだら終われないことを知っている。ダイバーシティは終わりのない旅だから。

多くの企業をサポートする中で、本気の企業に共通しているのは、決して「ダイバーシティ」だけフォーカスしていない。
そう、「インクルージョン」こそが成功の鍵だということに気づいている。

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I) 多様性の受容・包含・包摂

組織が多様であるだけでなく、いかにその多様性を活かすか。
一人一人が「大切な個人」として受け入れられ、安心・安全の場で働き、自分の価値を最大化し、貢献している状態。
ようやく、D&Iの重要性が理解され、その取組を加速する企業が増えてきた兆しを感じる。
そんな2018年は、ダイバーシティという言葉を超えて

「インクルージョンから始めよう」