クロスロード・ダイバーシティゲームとは?
オンラインでの本ゲームの活用には、専門的な知見が必要なため、養成講座のご受講、もしくは弊社認定ファシリテーター(ダイバーシティクロスローダー)の派遣を必須としております。実施のご相談は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
クロスロード・ダイバーシティゲーム(クロスロード ダイバーシティ編)は、組織の多様性をどのように理解し、活かしていくのかダイバーシティ&インクルージョンについて楽しみながら考える対話型カードゲームです。ゲームは、参加者がカードに書かれた事例を、自らの問題として考え、「Yes」か「No」か自分の考えを示すとともに、参加者同士が意見交換を行いながら進めます。
多様性がある中でおきる悩みやジレンマ、深刻になりがちな問題をゲームにすることで、誰もが安心して自己開示できるようになり、参加者同士の深い共感と対話を誘発します。
【目次】
1.ゲームを活用するメリット
2.クロスロードの誕生ストーリー
3.クロスロード・ダイバーシティゲームが育む6つの力
4.クロスロード・ダイバーシティゲームの遊び方
5.活用事例
6.導入実績
7.問題カード毎の特徴
8.商品概要
ゲームを活用するメリット

クロスロード・ダイバーシティゲームは、多様性がある場で起きる深刻になりがちな問題を、ゲームを通して楽しみながら、より深い対話の機会を創出します。参加者によって変わる気づきや何度も遊びたくなるゲーム性で、気軽にダイバーシティやインクルージョンについての理解を深め、体感する入り口として効果を発揮します。
クロスロードの誕生ストーリー
阪神・淡路大震災から生まれたカードゲーム

クロスロード・ダイバーシティゲームは、防災カードゲーム「クロスロード」のダイバーシティ編として制作されました。
「クロスロード」は、阪神・淡路大震災(1995 年)後に行われた神戸市職員に対する膨大なインタビュー調査に基づき、2004年に作成された防災ゲームです。矢守克也氏(京都大学教授)、吉川肇子氏(慶應義塾大学教授)、網代剛氏(産業技術大学院大学教授)らによって開発されました。
現在では、リスクコミュニケーションツールとして、「感染症編」「食品安全編」「学校安全編」「心のケア編」など多くの分野で活用されています。詳しくは下記をご覧ください。
内閣府、防災情報のページ『特集 想像力を高めて「もしも」に備える! 災害をイメージし、防災につながる行動へ【コンテンツ編】』(最終閲覧日:2020.05.06)
多様性のジレンマを自分ごととして考える

多様な人が働く職場では、異なるアイデアや意見から新しい可能性を発見したり、違いを活かし協働創造が起こるなどのメリットがある一方、対立や衝突、ジレンマなどのコンフリクトも生まれやすくなります。
ジレンマとは、決断を迫られる場面で、どちらを選んでも問題が起こる悩ましい状態を言います。キャリアや育児、介護、障がい者雇用、LGBTに関することなど、判断が難しいケースを、自分事(じぶんごと)として考え、想像力を鍛えます。また、メンバーの多様な価値観や考え方に触れることで、相互理解を深めたり、正解のない問題に対して、考える力を養うことができます。
相互理解を深め、対話を生み出すカードゲーム

クオリアでは、多様な人が働く組織や社会の中で起こるジレンマや、答えのない問題を自分事として考えるきっかけ、他者への共感や相互理解を深め、対話を継続するための効果的なツールとして、クロスロードに着目しました。
クロスロード・ダイバーシティゲーム(クロスロード ダイバーシティ編)は、クロスロード開発者の一人である、慶応大学義塾大学 教授 吉川肇子(きっかわとしこ)先生にアドバイスを頂きながら開発・制作しました。また、クロスロードの普及を目的に、神戸市クロスロード研究会理事の濵尚美氏、西修氏、認定ダイバーシティクロスローダーの竹本記子氏をアドバイザーに迎えています。
クロスロード・ダイバーシティゲームが育む6つの力

気づく力
自分と相手の価値観や信念、行動パターンに気づく。バイアスへのアンテナを立てる訓練に最適。

想像する力
リアルな事例や、身近だが経験したことのないケースを追体験し「自分だったら…」が想像できる。

理解する力
「多様な人がいて、多様な答えがあること」を体感的に理解できる。

言語化する力
自分の想いを言葉にして、伝える意欲がわく。適切な言葉を選ぶ大切さが理解できる。

共感・受容する力
少数意見を大切に取り扱える。自分と異なる意見への共感が生まれ、受容することができる。

対話する力
答えのない問題について、対話する力を養う。誰もが参加しやすく、フラットな立場で対話できるようになる。
クロスロード・ダイバーシティゲームの遊び方
クロスロードは最少5人から、100人以上でも実施できるゲームです。カードに書かれた事例を自らの問題として考えながら、参加者同士での意見交換・対話を楽しみます。
1.決断の分かれ道、Yes or No あなたならどうする?
カードの問題は、多様な人がいる場でおこりがちな悩ましい問題、ジレンマばかり。あなたはどちらを選びますか?答えを決めて、伏せたまま自分の選んだカードを出します。

2.掛け声とともに いっせいにオープン!
カードに手をかけて、声をそろえて「せーの、オープン!」いっせいにカードを返します。「意外とYesが多いな」「お、ただ一人Noがいる」勝敗のゆくえも楽しみの一つです。

3.やった!多数派orオンリーワンは座布団ゲット!
多数派の人は青座布団を1枚もらえます。でも、たった一人少数派がいたら、多数派は座布団がもらえません。そのかわり、オンリーワンの少数派の人が金座布団をもらえます。

4.ゲーム終了。最も座布団の多い人は?
青座布団も金座布団も1枚1点として計算。ゲーム終了時にもっとも座布団の多い人が優勝です。

5.さあ、振り返り。やってみてどうでしたか?
メンバーの意見を聞いてどう思いましたか?相手の意見に納得したり、自分の意見が揺れ動いたことはありましたか?金座布団にはどんな意味があるでしょうか。学びや気づきを大いに語り合いましょう。
クロスロード・ダイバーシティゲームの活用事例
職場のマネジメント・チームビルディング研修のツールとして

40代女性
事例1:無口な部下がしゃべりだした!
マネージャー研修でクロスロードを体験しました。職場で試しにやってみたところ、とても盛り上がりました。特に普段は無口なAさんが、自分の意見を話しだす姿にはびっくりしました。仕事だけではわからなかった互いの価値観を知り合うことができました。
会話が増えるきっかけになり、以前よりもコミュニケーションが円滑になりました。
ダイバーシティ&インクルージョンイベントのコンテンツとして

30代男性
事例2:時短社員の気持ちがわかった!
社内イベントで体験。様々な意見がでて「へぇ、そんなこともあるんだ!」と勉強になりました。特に、普段あまり話さない短時間勤務の同僚が「キャリアを大切にしたい」と発言し、ハッとしました。「育児中の女性には無理をさせない方がいい」と単純に考えていましたが、いろんな考えの人がいるんだ、ということに改めて気づきました。
アンコンシャス・バイアス研修を実施する前に

50代管理職
事例3:アンコンシャスバイアスに気が付いた!
クロスロードを進める中で、無意識のうちに「べき」論にしたがって、
Yes/Noを選んでいました。「絶対にYesが正しい」と思っても少数派だったり、「Noの人なんていないだろう」と思うと意外に多かったり。それぞれの意見を聞くと、なるほどと思えるものも多く、結構自分の頭が固くなっているなと感じました。部下との対話をもっと意識しなきゃと反省しました。
キャリア教育での授業の教材として

40代大学講師
事例4:学生にD&I推進の重要性が伝わった!
非常勤講師として大学でキャリア教育について教えています。講義で使えるD&I教材を探していたところ、知人を介して、クロスロード・ダイバーシティゲームと出会いました。体験会で実践したときに「これは学校でも使える!」と直感し、すぐにファシリテーター養成講座に申込みました。以後、認定ダイバーシティクロスローダー®も取得し、授業で活用しています。最近は対面授業が激減し、学生間の交流が難しい場合も少なくないそうですが、オンラインでも実践できる本ゲームを利用して授業での対話を試みています。ゲームなら、学生たちもすぐに打ち解けて、彼/彼女たちなりに、ダイバーシティ&インクルージョンについて発言してくれることが嬉しいです。最近は他大学からも時々お声掛けいただき、ファシリテートする機会も増えてきています。
導入実績
クロスロード・ダイバーシティゲームは、多様な企業や地方公共団体・大学等において、多くの方にご活用いただいております。又、対面型研修以外にも、オンライン型の研修でも広く実施されています。
開催団体 | 概要 | 参加人数 |
---|---|---|
精密機器 | 一般社員を対象としたD&I研修の一環として。25人/回として、複数回実施。 | 200人 |
金融機関 | 取締役会において、社是であるダイバーシティの重要性を共通認識とするために。 | 10人 |
公共団体 | 育児中の在勤・在住者を対象として、自治体主催イベントとして実施。 | 30人 |
弊社主催イベント | 参加者は日本国内外から参加。体験会、養成講座を含めて、通算20回以上実施。 | 200人以上 |
オンラインでの本ゲームの活用には、専門的な知見が必要なため、養成講座のご受講、もしくは弊社認定ファシリテーター(ダイバーシティクロスローダー)の派遣を必須としております。実施のご相談は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
問題カード毎の特徴
クロスロード・ダイバーシティゲームは、ベーシック問題とアドバンス問題をあわせて、全20問のダイバーシティ&インクルージョン推進(以下、D&I推進)に関わる問題カードがあります。各問題カードによって扱うジレンマは異なりますので、活用シーンや目的にあわせて、あなたにとって最適なカードをお選びください。
ベーシック問題カード
ベーシック問題カードは、ダイバーシティ推進の際、組織内で直面しやすいジレンマを中心に取り上げました。「クロスロード・ダイバーシティゲームを職場で体験したい」という方にまずおすすめの問題カードです。
ベーシック問題が取り扱うテーマとジレンマ
テーマ | あなたは | ジレンマのポイント | |
---|---|---|---|
1 | ライフスタイル | 20代男性社員 | 共働き育児中男性の仕事と育児の悩み |
2 | 女性活躍 | 昇進直後の女性管理職 | 紅一点少数派である女性管理職に起こりうる悩み |
3 | 障がい者 | 特例子会社の課長 | 障がい者の雇用とキャリア形成における悩み |
4 | ライフスタイル | 係長 | 時間制約社員のいる職場でのメンバー間の悩み |
5 | キャリア価値観 | 入社5年目の社員 | NPO活動などの副業を行う際の悩み |
6 | 評価 | 部長 | パワハラにつながりかねない部下の指導における悩み |
7 | 女性活躍 | 育児中の女性社員 | 育児などの制約があるなかでおきるキャリアの悩み |
8 | 介護 | 50代の男性課長 | 仕事と介護の両立における悩み |
9 | 働き方改革 | 営業所の課長 | 働き方改革を進める上で顧客との関係で起こりうる悩み |
10 | LGBT | 女子大学の職員 | LGBTの学生(社員)を受け入れる上でおきがちな悩み |
アドバンス問題カード
アドバンス問題は、D&Iの最新潮流を反映した上で、ご希望の多かった「地域や教育機関(大学等)」でもご活用頂けるようなテーマも取り上げました。ベーシック問題カードを実践した上で、さらにD&I推進をすすめていきたいという実践者に最適な問題カードです。
アドバンス問題が取り扱うテーマとジレンマ
テーマ | あなたは | ジレンマのポイント | |
---|---|---|---|
11 | 高齢者雇用 | 40代係長 | やる気のない年上の部下(かつての上司)を注意するか |
12 | 不妊治療 | 主任 | 不妊治療と希望部署への異動における悩み |
13 | 小1のカベ | 育児中社員 | 不登校気味の子どもを置いて出社するか |
14 | グローバル(宗教) | 工場の総務課長 | 礼拝時間を労働時間に入れるか |
15 | 病気との両立 | 40代課長 | 病気の再発とプロジェクトリーダー推薦の悩み |
16 | 障がい者 | 発達障害のある大学生 | 障害者雇用枠を活用して就職活動を行うか |
17 | 地域社会 |
祭りの責任者 | 神輿の担ぎ手に女性を受け入れるか |
18 | LGBT |
新入社員 | LGBTを中傷する先輩を注意するか |
19 | 男性の育児休業 | 30代男性 | 育児休業復帰直後の転勤を受け入れるか |
20 | 職場の慣習 (呼称問題) |
新入社員 | 上司や先輩から呼び捨てにされるストレスを我慢するか |
商品概要
様々な分野で活用いただけるアドバンス問題も含めたファシリテーターセット、個人用プレミアムセット、2種類の商品セットをご用意しています。セット商品は、どれも届いた日から現場でご活用頂ける内容です。それぞれ付属する問題カードの種類と枚数が異なりますので活用の目的や対象者にあわせて、お好きなセットをお選びください。
ファシリテーターセット

社内展開をお考えの企業のご担当者/研修に活用したい講師の方には、より広くご活用いただけるファシリテーターセットをおすすめします。
ベーシック問題カードに加え、地域や大学など様々な場面で活用できるアドバンス問題カードと、それぞれの活用ハンドブックが付属しています。本セットがあれば、様々な分野において、多様性のジレンマや課題を取り扱い、楽しみながら対話を深めることができるセット内容となっています。
名称 | カードゲーム「クロスロード・ダイバーシティゲーム」ファシリテーターセット |
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利用人数 | 4グループ/20人分 |
内容 | 研修・セミナー・イベント・各種対話会用 |
問題数 | 20問(ベーシック問題/アドバンス問題) |
価格 | 21,780円(税込・送料無料) |
付属品 | 1.ベーシック問題カード(10枚×4グループ/20人分) 2.アドバンス問題カード(10枚×4グループ/20人分) 3.Yes/Noカード(各1枚×4グループ/20人分) 4.青座布団カード(40枚×4グループ/20人分) 5.金座布団カード(10枚×4グループ/20人分) 6.ゲームの進め方解説書 1枚 7.ご利用にあたっての留意点 1枚 8.星取表 1枚 9.クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(ベーシック問題)1冊 10.クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(アドバンス問題)1冊 11.オリジナル巾着袋 2点 |
個人用プレミアムセット

個人用プレミアムセットはご家庭や少人数でのワークショップで、クロスロード・ダイバーシティゲームを楽しみたい方に最適な10人分のセットです。2種類の問題カード(ベーシック/アドバンス)もついて、手軽にゲームをお楽しみいただけます。
名称 | カードゲーム「クロスロード・ダイバーシティゲーム」個人用プレミアムセット |
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利用人数 | 2グループ/10人分 |
内容 | 小規模ワークショップ・家庭用 |
問題数 | 20問(ベーシック問題/アドバンス問題) |
価格 | 12,100円(税込・送料無料) |
付属品 | 1.ベーシック問題カード(10枚×2グループ/10人分)
2.アドバンス問題カード(10枚×2グループ/10人分)
3.Yes/Noカード(各1枚×2グループ/10人分)
4.青座布団カード(40枚×2グループ/10人分)
5.金座布団カード(10枚×2グループ/10人分)
6.ゲームの進め方解説書 1枚
7.ご利用にあたっての留意点 1枚
8.星取表 1枚
9.クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(ベーシック問題) 1冊
10.クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(アドバンス問題) 1冊
11.オリジナル巾着袋 1点 |
布座布団

さらにゲームの効果を高めて、活用したいという方は、付属の紙座布団カードを特製の布座布団に変更してはいかがでしょうか。光沢のある布地でできた青座布団、金座布団は、手触りもよく、ゲームの戦利品として気分を盛り上げ、プレイヤーがさらにゲームに熱中するきっかけづくりに最適です。ゲーム前のアイスブレイクにも活用できます。
クロスロード・ダイバーシティゲームを盛り上げる布座布団は、京都府城陽市の就労継続支援B型事業所「野の花」様で、制作されています。
使いやすさを考えて、サイズは4cm×4cm。もらって嬉しくなるような座布団をつくるために、肌触りのいいサテン生地を選び、綿の重さも一つずつ検品しています。
クロスロード・ダイバーシティゲームがより楽しくなるようにという想いを込めて、一つ一つ丁寧に縫い上げています。
名称 | クロスロード・ダイバーシティゲーム用 布座布団 |
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利用人数 | 5人分(5人/1チーム) |
価格 | 4,400円(税込・送料無料) |
内容 | 布座布団 25枚 1.布青座布団20枚(20枚×1グループ/5人分) 2.布金座布団5枚(5枚×1グループ/5人分) *サイズは4cm×4cm |
追加購入【既存セットご購入後のみ】
追加購入商品は、ファシリテーターセット、個人用プレミアムセット、(旧)ベーシック問題スターターセット、(旧)クロスロードダイバーシティ編等の既存セットをご購入いただいた方がご注文いただける商品です。「カードが傷んでしまったから新しいカードがほしい」「アドバンス問題カードもやってみたい」等、今のお手持ちのカードセットをバージョンアップしたいときにご利用ください。
商品名 | 商品内容 | 価格 |
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ベーシック問題キット | 1グループ/5人分
ベーシック問題カード(10枚×1グループ/5人分)
Yes/Noカード(各1枚×1グループ/5人分)
青座布団カード(40枚×1グループ/5人分)
金座布団カード(10枚×1グループ/5人分) |
2,750 円(税込・送料無料) |
アドバンス問題カード | アドバンス問題カード(10枚×1グループ/5人分) | 2,200 円(税込・送料無料) |
ハンドブック(ベーシック問題) | クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(ベーシック問題) 1冊 | 1,100 円(税込・送料無料) |
ハンドブック(アドバンス問題) | クロスロード・ダイバーシティゲーム 活用ハンドブック(アドバンス問題) 1冊 | 1,100 円(税込・送料無料) |